
アヴィニョンのピエタ

1904年の「初期フランス絵画展」で紹介されてから中世フランス絵画の最高傑作とされている作品。来歴は不明。19世紀にヴィルヌーヴの参事会聖堂に置かれていて、1872年聖堂修復の際に施療院の小美術館に移され、展覧会の後ルーヴルに入った。
様式から1450〜70年にプロヴァンスで活動した画家による作品とされる。作者は1930年代からアンゲラン・カルトン説が有力になっている。この作品の影響を受けたとされる「タラスコンのピエタ」が1457年に描かれていることから1455〜56年頃に制作されたと考えられている。
死せるキリストを膝に祈る聖母、左に荊冠を外す聖ヨハネ、右に香油壺を持つマグダラのマリア。左端には参事会員の服装をした寄進者が祈っている。
様式から1450〜70年にプロヴァンスで活動した画家による作品とされる。作者は1930年代からアンゲラン・カルトン説が有力になっている。この作品の影響を受けたとされる「タラスコンのピエタ」が1457年に描かれていることから1455〜56年頃に制作されたと考えられている。
死せるキリストを膝に祈る聖母、左に荊冠を外す聖ヨハネ、右に香油壺を持つマグダラのマリア。左端には参事会員の服装をした寄進者が祈っている。
地平線上、左にエルサレムの聖墳墓教会を含む建築群、右には遠景の山が描かれている。画面上半分を取り巻く銘文には「道行く人よ、心して目を留めよ、よく見よ。これほどの痛みがあったろうか。わたしを責めるこの痛み…(哀歌1.12)」。聖母の静かに悲しみ祈る姿と銘文の対比が緊張感を高めている。
名画への旅9 北方ルネサンス1(画像)
世界美術大全集10 ゴシック2 1450年代
アヴィニョンのピエタ
カルトン? 1455〜56年頃
板 163×218.5cm
パリ ルーヴル美術館
名画への旅9 北方ルネサンス1(画像)
世界美術大全集10 ゴシック2 1450年代
カルトン? 1455〜56年頃
板 163×218.5cm
パリ ルーヴル美術館